アンプを選ぶときに考慮する点は?
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- 電源電圧: お使いのシステムの電源電圧は、5V、±12V、24V のどれか
- 出力電圧: 必要なフルスケール荷重時の電圧は、0-5V、±10V のどちらか
- 接続方法: コネクタ接続か、端子台接続か
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ロードセルとアンプの組み合わせで考慮すべき点は?
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- 抵抗値: ロードセルの入力抵抗値>=アンプの適合抵抗値 であること
- 定格感度: ロードセルの定格感度(mV/V)が、アンプの適合感度の調整範囲に入っていること
- 印加電圧: ロードセルの推奨電源電圧>=アンプの印加電圧 であること
- 零点誤差: ロードセルの零点誤差が、アンプの零点調整範囲よりも小さいこと
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アンプの精度は?
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- 直線性誤差: ロードセルの直線性誤差に比べてアンプ(電子回路)の直線性誤差は十分に小さいので通常は問題になりません。
- 零点誤差: トリマ付きのアンプでは、調整によりロードセル本体の零点誤差を吸収することができます。
調整可能範囲はフルスケールの10%が標準ですが、フルスケールの100%まで調整可能なアンプもあります。トリマを使わず、ソフトで零点を設定可能な機種もあります。
- 感度誤差: トリマ付きのアンプでは、調整によりロードセル本体の感度の違いを吸収することができます。
調整可能範囲は0.5mV/V〜2mV/V、1mV/V〜3mV/Vなどがあります。トリマを使わず、ソフトでフルスケールを設定可能な機種もあります。
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アンプの応答周波数は?
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- 1kHz〜3kHz付近、100Hz〜300Hz付近、10Hz〜30Hz付近などのアンプがあります。
- アンプの出力をAD変換する場合は、サンプリング周波数の1/2以下の応答周波数のアンプを使いましょう
- 定数変更により、ご希望の応答周波数に調整できるアンプもあります。
- 応答周波数が 1MHz以上 の高速応答アンプもあります。
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アンプの出力雑音は?
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- 出力雑音の大きさはほとんどが初段のアンプによって決まります。弊社の多くのアンプには低雑音計装アンプICを使用しています。
- さらに特別に低雑音のICを初段のアンプに採用したアンプもあります。
- 出力雑音の値はそれぞれのアンプの仕様に規定してあります。応答周波数と密接に関係し、応答周波数を低くすると出力雑音は小さくなります。
またロードセル印加電圧を大きくしてアンプの増幅度を下げると出力雑音は相対的に小さくなります。
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アンプの出力をAD変換して荷重値を表示しているが、値がちらつく
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- アンプそのものの電気的な雑音が原因かどうかを調べるには、ロードセルの代わりに抵抗を使った治具を使います。
- 応答周波数が不必要に高すぎると出力雑音が大きくなります。
- ロードセルが大型の機械装置に取り付けられている場合など、設置場所の状況によっては周囲の騒音、
振動の影響でロードセルを静止状態にしているのに出力が安定しないことがあります。
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アンプの温度特性は?
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- 増幅用IC、零点調整用トリマ、感度調整用トリマなどの温度特性が合算されて出力の温度ドリフトとなります。温度に対して必ずしも直線的に変化するわけではありません。
- 零点の温度ドリフト(A-820Lの例): 感度設定が1mV/Vの場合の温度係数の計算値は 0.039%/FS/℃ max です。
- ゲインの温度ドリフト(A-820Lの例): 感度設定が1mV/Vの場合の温度係数の計算値は 0.023%/℃ max です。
- 温度ドリフトの実測データの例はこちら...
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